佐渡おけさ
どんな伝承か
越後に暮らす子のない老夫婦が飼っていた老猫を我が子のようにかわいがっていたが、暮らしは日増しに困窮していった。猫は夫婦の窮状を救うため、みずから遊女に姿を変えて新潟の妓楼に上がり「おけさ」と名乗った。美貌と美声で評判をとり、その唄はやがて「おけさ節」と呼ばれるようになる。ある夜、なじみの船頭がおけさが行灯の油をなめる正体を見てしまい、口外すれば危険だと口止めされる。翌朝、船の上でつい話してしまうと、たちまち黒雲がわき大猫が現れて船頭を八つ裂きにしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。