髪を火にくべてはならぬ戒め
どんな伝承か
大阪で集められた言い伝えの中には、頭髪を火にくべると気が狂う、というものがあった。髪は身につけたもののうちでも特別に扱われ、粗末にすることを戒める形である。同じ並びには、天秤棒をまたいで渡ると親の肩に腫物ができる、身重の女が兎の肉を食べると兎唇の子が生まれる、といった禁忌も挙げられている。いずれも文部省が全国の小学校六年生を通じて集めた二万点ほどの資料のうち、大阪の三つの指定校から報告されたものの一部にあたる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 2――俗信と迷信(文部省迷信調査協議会・日本の俗信・昭和(1949-52))
文部省迷信調査協議会『日本の俗信2―俗信と迷信』(昭和24-27年)。シリーズ第二巻で、迷信の理論的考察と各論を収める。