屋敷に居場所を移すコウジンサン
どんな伝承か
屋敷にはコウジンサンがいると考えられてきた。この神は季節ごとに居場所を移すというが、いつどこにいるかははっきりしない。寒のうちはかまどに宿るので寒中にかまどをいじるなといい、土用のころは井戸を離れるから井戸浚いは夏のうちに済ませよという。九之坪北口では春は井戸、夏から秋は庭あたりにいるらしいと語られた。荒神は恐ろしい神とされ、庭石を据えたり池を掘るときは時季を選ばず荒神祭りをする。屋敷の周りにしめ縄を張り、法印か神主に祓ってもらわないと罰が当たると信じられていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史・自治体史(民俗))
『西春町史 民俗編2』第四節ほか所収の霊と神・祈禱・怪異・地名伝説。愛知県西春町(現北名古屋市)に伝わる信仰と怪異を採録する。