天から降る御札(霊威)
どんな伝承か
大正のころまでは、熱田や秋葉、稲荷などの御札が天から降ってくることがあったという。米野では、御札がムラに舞い降りたときには必ず祭りを営むものとされていた。鍛治ヶ一色にある秋葉社は、慶応三年に空から降ってきた秋葉の御札をお祀りするために社殿を建てたものだと伝えられており、御札降りが神の霊威として受けとめられていたことがうかがえる。
原典より
鍛治ヶ一色の秋葉社は、慶応三年に降ってきた秋葉サンの御札を祀るために建てた社殿であるといわれている(→『通史編1』五二八頁)。—— 西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史)
『西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異』は、西春町の町史の民俗編である。九之坪・岡・沖村・石橋など町内の各ムラに残る御嶽山や塚、堂、小祠、石塔、家の神、祈禱師、祈願と参詣、霊威と祟り、狐や狸の怪異と憑きものを、聞き書きと『徇行記』や村絵図などの記録から記す。霊と神、祈願と参詣、霊威と怪異の三節に続けて、第十二章の伝説の節をムラごとの十八項に分けて並べ、最後の項の五条川の大蛇の目撃談で結ぶ。