雨の夜に出歩くという石の弘法
どんな伝承か
加茂野町の稲辺、森田茂一の家の入口に弘法堂が建ち、石の弘法大師が祀られている。隣家の吉田家の先祖が江戸時代に四国八十八ヵ所を巡って帰り、その記念に建てたものだと伝えられる。この弘法大師は、なぜか足の部分だけが濡れたように黒ずんでいる。里の人々は、雨が降ると弘法さまがどこかへ出かけて行かれるので、いつも足がぐっしょり濡れているのだと語り継いできた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
美濃加茂市史 民俗編――伝説(美濃加茂市(編)・美濃加茂市史・自治体史(民俗))
『美濃加茂市史 民俗編』所収の伝説。岐阜県美濃加茂市の伊深・太田・蜂屋・三和ほか各地に伝わる口承を採録する。