人魂と死の予兆
どんな伝承か
美濃加茂市に伝わる俗信によれば、人が死ぬ一、二日前になると人魂が家の棟から出て、蛍光のように青く光りながら空中をふわふわと飛んでいくという。ただし人魂が川の上を渡っていった場合には、その病人はなお三年生きるとも言い伝えられていた。ほかにもヌエ(トラツグミ)が長く尾を引いて鳴くと年寄りが死に、若い人の場合は違う鳴き方をすると信じられ、墓場の棺を据える石に腰掛けると死ぬ、子が生まれる夢を見ると人が死に人が死ぬ夢を見ると子が生まれるなど、死の予兆にまつわる数々の言い伝えが残されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
美濃加茂市史 民俗編――伝説(美濃加茂市(編)・美濃加茂市史・自治体史(民俗))
『美濃加茂市史 民俗編』所収の伝説。岐阜県美濃加茂市の伊深・太田・蜂屋・三和ほか各地に伝わる口承を採録する。