小管村 壷の白い獣を熱湯で
どんな伝承か
山梨県北都留郡小菅村では、憑きもののことをタカリモノ・イナリ・四つ足とともにオコジョとも呼ぶ。オコジョ憑きの家は部落に一から三戸ずつ、村全体で十三戸あり、そうした家には村内に親類が一軒もないという。憑いている家には一戸に十五匹ほどいるとされ、事情を知らぬ女中が壺の中に白い犬のようなものがいるのを見つけて熱湯をかけて殺したところ、憑きものが放れたという話が伝わっている。西国ではトウビョウのこととされる話が、ここではオコジョという言葉で語られている点に特徴がある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・石塚尊俊・民俗学・昭和(民俗調査))
民俗学者・石塚尊俊『日本の憑きもの―俗信は今も生きている』。日本各地の憑きもの俗信を実地調査と文献で体系化した研究の決定版。