笠島の庚申には死出の花
どんな伝承か
笠島は漁と田畑で年中忙しい村で、組をつくっての庚申講は聞かれず、各戸がひそかに庚申の日を祝っていた。行うのは真言宗の家だけである。夕方、庚申塔に線香やおはぎ、うどんを供え、家では床の間に青面金剛の掛軸をかけ、庚申様の膳を一人前あげる。花は季節のものを立てるが、花瓶に水は入れない。したがって水を要さない、死出の花のような花を選んで供える。朝から家じゅうが精進の鍋で煮炊きをし、庚申さんは珍しいものを好むといって珍味をととのえた。庚申真言を唱え、線香と灯明を絶やさずにあげたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史・自治体史(民俗))
新潟県柏崎市の信仰と俗信を網羅する。