近くに家を建てると祟る河童地蔵
どんな伝承か
東平の野田に、河童地蔵と呼ばれる地蔵がある。昔からこの地蔵の近くに家を建てた者は、急死したり、火事で家を失ったりするといわれ、今も周りに家を建てる者はいない。人家のない道端に地蔵はひっそりと立っているが、願をかける人はあるらしく、帽子をかぶせられ、よだれかけやたすきが掛けられているという。
原典より
どうしたことか昔からこの地蔵さまの近くに家を建てた者が、急死したり、その家が火事になり焼けてしまうという。—— 東松山市史 資料編 第5巻(民俗編)――伝説(東松山市(編)・東松山市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東松山市史 資料編 第5巻(民俗編)――伝説(東松山市(編)・東松山市史)
『東松山市史 資料編 第5巻(民俗編)――伝説』は、東松山市の市史の民俗編のうち、伝説の部分を収めたものである。岩殿山の悪龍退治や比企一族の落人の話、永福寺の河童の詫証文、箭弓神社の銭絵馬、狐に化かされた話、神かくし、雪女郎など、市内の寺社・坂・沼・塚にまつわる四十六話を載せる。多くは会話を交えた物語の形で書かれ、筆者が幼い頃に母から聞いた話や古老から聞いたままの話も含み、末尾に〔 〕で由緒や文献の注を添える。