高御倉とすさのおの尊が吉備国を守ろうと石を投げあって誓いを立て
どんな伝承か
高倉山は高増山、武倍山、虚空蔵山などとも呼ばれる。この山には「つぶて石」の伝説がある。昔、高増山の高御倉神と、新山村蛇円山のすさのおの尊とが、吉備の国を守ろうと誓いを立てて石を投げ合った。高御倉の投げた石は江熊の里に、すさのおの投げた石は北の吹上の里に落ちたと伝わる。いずれも千五、六貫もある大石で、その石の落ちた土地には疫病が入らず、よそからもらってきた病もうつらないという。また両山とも竜王神とされ、雨が降りそうなときには石から水が滴るのだと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
広島県史 民俗編――伝説の分布(広島県(編)・広島県史・自治体史(民俗))
『広島県史 民俗編』所収の伝説の分布論。広島県(安芸・備後)に伝わる伝説を、その素材と分布の地域的特色から論じる。