頭のないメソを盗むムジナ
どんな伝承か
桶屋の正が化かされたという話を聞いた後、語り手は祖父と二人で船を借り、水の出ていたときに、今の渡し場から長町の樋管のちょうど間のあたりでメソを釣っていた。するとグチャグチャと、長靴に水が入ったような音がした。祖父にも聞こえたという。家で食べる分は十分に釣ったので引き上げ、ボテザルを担いで渡し場道を帰ったが、家に着くと一匹も入っていない。翌朝行ってみると、渡し場の道に頭のないメソが食い散らかされて落ちていた。ムジナに違いないと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史・自治体史(民俗))
『取手市史 民俗編2』第四〜六節所収の伝説・不思議な話・祟り。茨城県取手市に伝わる口承を採録する。