提灯の連なるキツネの嫁入り
どんな伝承か
語り手が九つの頃のことである。利根川の堤防の上に、提灯をいっぱいつけたように、およそ三十メートルほどの長さでちらちらと火が見えた。母が『キツネの嫁入りだから見てみろ』と言った。しかし、いつまでも見続けていると消えてしまう。どういうわけかほんの短い時間だけしか見えないのだという。取手では、利根川の堤防や土手でキツネの嫁入りの火を見たという話がいくつも語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史・自治体史(民俗))
『取手市史 民俗編2』第四〜六節所収の伝説・不思議な話・祟り。茨城県取手市に伝わる口承を採録する。