さんだわらの踊り
どんな伝承か
むかし松原湖畔のある家に、毎夜さんだわらをかぶったものがやって来た。それが縁側へ上がって「長太がきくぞ、さっさと踊れ、長太がきくぞ、さっさと踊れ」といっては踊る。ある夜、その正体を見とどけようとあとをつけると、裏道を通って諏訪神社下社の石の鳥居のあたりへ行ったところで消えてしまった。それから毎夜あとをつけてみたが、いつもこうであった。そこで、消えて見えなくなるあたりへ石のほこらを建てて祭ると、その後は出なくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話(南佐久郡(編)・南佐久郡誌・自治体史(民俗))
『南佐久郡誌 民俗編』第十三章所収の伝説・世間話。長野県南佐久郡に伝わる口承を採録する。