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癇の虫に効くという孫太郎虫

所在地宮城県白石市斎川
年代現代
登場菅野新一、孫太郎虫とり業者、『山村に生きる人びと』著者
出典現代の迷信

どんな伝承か

腹の虫、虫の居所といった言い方で呼ばれる「虫」の一つに癇の虫がある。この虫が暴れると幼児はよく泣き、夜も眠らず、偏食したり指を噛んだりするという。その特効薬として古くから知られたのが奥州斉川の孫太郎虫で、斉川は宮城県白石市にあたる。正体はヘビトンボの幼虫で、初夏になれば羽化して飛び去る奇怪な虫である。当時、斉川の近辺には本職三〇人、内職五〇人ほどの虫捕りがおり、推定十万匹が全国へ売りさばかれていた。分析では蛋白質が五割を超え、稲子ほどの栄養はあるらしい。虫切りや虫封じ、夜泣き止めの呪いは、なお各地で行われている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))

民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。

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