十四博士実験成功の報道に刺激され
どんな伝承か
明治四三年、十四博士立会いの千里眼実験成功が新聞で報じられると、各地で千里眼能力者を名乗る者が相次いだ。丸亀市の税務署員真鍋誠一、福山中学校生本荘鉄次郎、大阪の十四歳塩崎幸作、岡山中学校生川崎進、そして丸亀区裁判所監督判事夫人長尾郁子の千里眼が世に知られるようになった。福来友吉は同年十一月、長尾郁子のもとを訪れて実験を行い、後にこれが念写研究へとつながっていった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊術家の饗宴(井村宏次・井村宏次・霊術研究・現代(著述))
井村宏次『霊術家の饗宴』。明治末から昭和初期にかけて隆盛し、抹消された〈霊術家運動〉の歴史を発掘・復元する。プロローグで霊術家の運命を予告し、第一章では気合術師・浜口熊嶽が帝都に乗り込み九字と気合の嵐で名を上げ、明治の心霊手術を行い、実川上人のもと那智滝で仙人修行・三密の極意を得て、大阪の『真言秘密』裁判で判官臨席の気合術実験により勝利するまでを描く。