名古屋歩兵第六連隊補充隊(12)
どんな伝承か
名古屋歩兵第六連隊補充隊(名古屋城内)での新兵時代、実弾射撃訓練を毎日行っていたが、話者はどうしても片目がつぶれず狙いが定まらず、いつも零点だった。ある時、撃った弾が手前の地面に当たって跳ね返り、横向きのまま的に命中、横一文字の弾痕から中心に近い点数として九点をもらったが、教官には「弾を横に撃ってくる奴があるか」と叱られた。隣の的に当たったこともあり、身に覚えのない者が点数を得て怒られる一幕もあったという。
原典より
昭和二十年二月十三日に飛行予科練習生として入隊した。—— 現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 軍隊』を小話単位で全712話収録。徴兵・新兵・上官・戦地・戦争の残虐・敗戦・収容所・軍隊の怪談など、軍隊と戦争にまつわる兵士たちの現代民話を全国(一部は戦地・海外)から採集し話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明189話・市区町村判明76話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。