谷底に埋もれた鬼の岩窟
どんな伝承か
鳴門市北灘町の鬼骨寺は、法然上人に帰依した四匹の鬼の遺骨を寺宝として伝える。住職の漆原昭光氏は幼いころ、先代住職である父からその由来を聞かされ、骨の大きさに驚いたという。父はまた、寺から四キロほど離れた大河内という一帯の山中を通りかかったとき、谷の底を指さして、この下に鬼が棲んでいたという岩窟があるのだと教えてくれた。地元ではその穴を鬼の住処と語り継いできたが、当時すでに内側が崩れて埋まっており、いまでは訪れる者もなく、そこへ至る道さえ分からなくなっているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪伝説奇聞(東雅夫・1996年-2004年(取材期間に基づく推定))
魔王の木槌を求めて=稲生物怪録(妖怪伝説奇聞)/稲生平太郎の妖怪変化体験/一ツ目巨人・逆さ生首・化け蝦蟇/三次・比熊山の妖怪伝説/各地の妖怪奇聞