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久米の畑道の幽霊

所在地埼玉県所沢市大字久米
年代大正期
登場大正五年生の女性、子供のころ
出典所沢市史 民俗編

どんな伝承か

子供のころの話。当時、久米のAさんの畑の道は子供の遊び場だった。ちょうど蚕時分のころ、夕方までその畑道で遊んでいて、ふと道の端に目をやると、白っぽい着物を着た背の高い人が、田んぼにのしかかるようにして立っていた。まるで幽霊のように手をだらりと前に垂らしている。びっくりして「幽霊が出たよー」と叫び、一緒にいた皆と駆けて逃げた。家に帰ってから親にシンタクまで行ってこいと言われたが、怖くてとても行けなかったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

所沢市史 民俗編(所沢市史・昭和中期(推定))

本書は埼玉県所沢市の民俗編として、明治から昭和戦中にかけて市内に伝承された怪談や民間信仰を記録した資料である。主な内容は、家に棲み着くヘビ、仏様が姿を変えた霊的存在、天狗やカッパなどの妖怪に関する伝承、雷獣などの民俗的存在が多く、これらは子供のしつけや禁忌事項として語り継がれていた。記録された話の多くは目撃者からの伝聞であり、所沢市内の実在する地名(北秋津、南永井、久米、本郷など)と結びついた地域固有の民間信仰を示している。

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