トップ > 埼玉県の伝承 > 所沢市

丸太と思えば頭を上げた大蛇

所在地埼玉県所沢市大字坂之下
出典所沢市史 民俗編

どんな伝承か

ある人が、川に横たわる丸太の上を伝って沖のほうへ進み、オキバリという仕掛けを据えた。すると突然、その丸太がぐいと頭をもたげた。大蛇なのか、川に棲む別の何かなのかは分からないが、人に乗られても素知らぬ顔をしている巨大なものだったという。肝をつぶして家へ逃げ帰ったその人は、驚きのあまり熱を出して寝込み、二日たってようやく治った。川へ行ってみると、丸太のあった辺りの葦は分かれたままで、自分の据えたオキバリは遥か遠くに見えた。岸からあれほど離れた所まで行けたのは、乗せていってくれるものがいたからだと、その人は後に語ったという。坂之下出身の男性が伝える話である。

原典より

そうしたら、突然、丸太がうわっと頭を上げた。—— 所沢市史 民俗編(所沢市史) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

所沢市史 民俗編(所沢市史)

『所沢市史 民俗編』は、所沢市の市史の民俗編から、第一二章「口頭伝承」の一部を収めたものである。ヘビや天狗・カッパ・雷獣の話に続けて、世間話の「不思議な話」としてカラス鳴き・人魂・死の予兆・夢・木の祟り・生き霊・幽霊騒ぎ・タクシーの幽霊などを、市内の話者からの聞き書きで記す。話ごとに題を立てて同じ題の話を番号で並べ、話者の性別などを添え、ホラ吹きやオトウカドンの話も続ける。

種別から探す

丸太大蛇川

所沢市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『所沢市史 民俗編』の伝承