天狗様の話-2: 久米の八幡様でのクズ籠の事件
どんな伝承か
久米出身の女性の実家の祖父が、ある時、久米の八幡様と呼ばれる鳩峯八幡神社へ、山の落ち葉を掻き集めに出かけた。仕事を終えて落ち葉を詰めた籠を背負おうとすると、いつもなら軽々と担げるのに、この日はどうしても持ち上がらない。うなりながら力を込めても動かずにいると、急に籠がふっと軽くなり、祖父は前へつんのめりそうになった。その時、頭上の木の上から、天狗様がカラカラと笑う声が聞こえたという。
原典より
そうしたら木の上で、天狗様がカラカラと笑ったという—— 所沢市史 民俗編(所沢市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
所沢市史 民俗編(所沢市史)
『所沢市史 民俗編』は、所沢市の市史の民俗編から、第一二章「口頭伝承」の一部を収めたものである。ヘビや天狗・カッパ・雷獣の話に続けて、世間話の「不思議な話」としてカラス鳴き・人魂・死の予兆・夢・木の祟り・生き霊・幽霊騒ぎ・タクシーの幽霊などを、市内の話者からの聞き書きで記す。話ごとに題を立てて同じ題の話を番号で並べ、話者の性別などを添え、ホラ吹きやオトウカドンの話も続ける。