嫁入り支度になる誕生の桐
どんな伝承か
近ごろは桐の大木が少なくなった、と語り手は言う。刈羽郡小国町、語り手のいう小国郷では、子供が生まれるとすぐに桐の苗木を植え、その子が一人前になるか嫁に行くときまで大切に育てたものだった。育ちのよい場所では幹まわりが三メートルほどにもなり、伐ったときの代金を独立の資金にしたり、嫁入り支度に充てたりして役立てた。畑の隅や庭の隅に植えられたその木陰で、仲間と遊んだ思い出があるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)