神木を天井に使った家の夜泣き
どんな伝承か
昭和二三年頃、語り手が香島正男氏の紹介である家へ出向いたときのこと。島ではかなり大きな新しい家で、人品のよい器量のいい若夫婦のもとに赤ん坊が生まれていた。ところが日が経つにつれ赤ん坊の夜泣きがひどくなり、夫婦は困り果てていた。奥さんが綺麗で優しい人だったので、その顔だけはいまでも覚えているという。調べてもらうと、この家は神木を天井に使っていた。そこで祭って拝んでもらったところ、不思議に夜泣きはぴたりと止み、家族はみな健やかになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)