私は教師を三十五年ほど勤めて来ました
どんな伝承か
滋賀県甲賀郡甲西町(現湖南市)で三十五年ほど教師を務めた高木進正さんの話。昭和二十六年、校長をしていた学校で、遠足に出た三年生が帰る途中、高山踏切で鉄道事故が起こり、女生徒六人が死亡した。当時は大きなセンセーショナルな事件となり、学校側も強い引責と行政罰を受けたが、この事件が起こる数日前、高木さんは同じ出来事を予示するような夢を見ていたのだという。いま思い出しても寒気を覚えるほど不思議なことだったと語っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。