職員会に行ってな、その昔、先生してましたからな、それ
どんな伝承か
かつて教員をしていた語り手が、本校での職員会からの帰り道でのこと。夏の昼日中、暑い道を歩いて帰ると、先を三人のかわいらしい女の子がこうもり傘をさし、涼しそうにしゃべりながら帰っていく。追いつこうとしても、追いついたはずのところでまた三人が同じ格好で前を行く。何度繰り返しても届かない。おかしいと思いながら小泉の地蔵さんのところまで来て「ああえろうなった、水を飲もう」と一服し、大きな声を出したとたん、三人はスポッと消えてしまった。そこで目が覚め、狸に化かされていたのだと分かったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代)
松谷みよ子『現代民話考 11 狸・むじな』を小話単位で全376話収録。狸・むじなにまつわる現代の民話・怪異譚(化かし・化け)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明372話・市区町村判明317話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。