日高郡南部町の千里御所ヶ谷にあった樹齢数百年の大きな…
どんな伝承か
和歌山県日高郡南部町の千里・御所ヶ谷の山の上には、つい近年まで大きな笠松があった。樹齢数百年、枝葉の広がりは約二アールにも及んだという。第二次大戦が激しくなった頃、この松も造船用材として伐られることになったが、天狗のたたりを恐れて誰も手を出そうとしなかった。そこで神主にお祓いをしてもらった上で、ようやく伐り倒したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。