奄美大島(6)
どんな伝承か
語り手の村(名瀬市)の東外れに大きなヒキラギ(あこうの類)が茂っており、その下に泉があって飲料水になっていた。ある日の朝、おたみという女が水を汲みに行った。汲み終えてオーコ(天秤棒)に肩を入れようとしたところ、ヒキラギの枝の間から煙が降りてきた。すると急に目が痛みだし、片目を失明した。ケンモンに突かれて失明したのだと噂されたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。