イキゴを下らされたアゼガニ
どんな伝承か
名瀬勝と前勝のあいだの田の中を流れる川はイキゴと呼ばれる。昔、名瀬勝のアゼヤシキにはアゼガナシという神が住んでいた。ある日その子がイキゴへ水遊びに行き、川にいたアゼガニに食われてしまう。怒った神が蟹たちに川下へ下れと命じたので、以来アゼガニは下流にばかりいて、上流では見られなくなったという。アゼガナシは金の箸を使っていたとも伝えられ、アゼヤシキの跡は今では二反ほどの平地に草が茂るばかりである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。