奄美大島(3)
どんな伝承か
某氏が住用村の山間で見たという怪ン物は、七、八歳ほどの真裸の子供に似たもので、それが二人、河原で相撲を取っていたという。ケンモンは人によく相撲を挑むが、そのときは逆立ちをして見せるとよい。ケンモンが真似て逆立ちをすると、頭上の皿の力水がこぼれ、たちまち力を失って退散するという。なおケンモンは「ノブサダ」と呼ばれるのを嫌い、そう呼ばれると怒って人にいろいろと悪戯をするそうである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。