須崎
どんな伝承か
西土佐村須崎での話。十年ほど前、岩間の葉占めという家の娘が、朋輩たちと家の前の四万十川で泳いでいた。一人だけ離れて荒瀬を「面白い面白い」と言いながら下って行き、みなが危ないと呼び止めても聞かず、とうとう背の届かない所へ落ち込んで見えなくなった。人々は肛門が開いているから猿猴に生肝を抜かれたのだと言い触らしたが、川流れは必ず肛門が開くもので、決して猿猴の仕業ではないと語り手は言う。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。