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大場ヶ瀬に生まれた猿猴の子

所在地高知県四万十市吉野(大場ヶ瀬)
年代現代
登場嶋原茂、報告者
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

大正末期の話。予土の境にある吉野部落の大場ヶ瀬で、若い女が相手も分からぬまま身ごもり、噂に上っていたが、十月十日たってとうとう子が生まれた。なかなかの難産で、川崎の産婦人科の渡辺医師のところへ連れて行ったところ、どうやら無事に生まれたが、どう見ても人間の子とは思えないものであった。赤子は生まれて間もなく死に、たっての頼みでその子は医師に与えられ、アルコール詰めにして大事に保存された。頭の上に皿があり、口は尖り、体中に毛が生えていて、猿猴の子に違いないと噂されたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)

松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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