天竜川上流の、箕輪村地籍(現・箕輪町)の淵で見かけた
どんな伝承か
天竜川上流、箕輪村地籍(現在の箕輪町)の淵で、河童が目撃された。四、五歳ほどの童子の姿をしており、地面に届くほど長い髪を全身びっしょり濡らしていた。こちらを振り向いたかと思うと、ドブンという水音を立てて、まだ夜が明けきらぬ天竜川の淵の深くへ飛び込んでいったという。これは慶応年間か、明治の初年ごろにあった話だと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。