山崎海岸を航行する船を止めたので舟人が怒って腕を切り
どんな伝承か
旧鳳至郡七浦村鵜山(現在の輪島市門前町鵜山)の春日神社に「舟止薬師」と呼ばれる薬師像が祀られている。昔、山崎海岸を航行する船をこの薬師が止めてしまうため、怒った舟人がその腕を切り落としたといい、像は今も左手を欠いたままだという。海上の船を止める霊力と、傷を負ったままの仏の姿を語る伝承で、『日本伝説名彙』が「舟止薬師」の条に収めている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。