猿鬼に割られた三つ岩と逃れた神
どんな伝承か
昔、カマブチというところに神がいた。今も底の岩には丸い不思議な穴があり、神はそこへ入って行水をしていたという。そこへ猿鬼が攻め寄せて嫌がらせをしたので、神は奥の川の脇にある畳八枚ほどの大岩の下へ身を隠した。猿鬼はその岩を叩き割り、三つに砕いてしまう。割れた岩は今も三つ岩と呼ばれている。神はその後、当目の岩井戸へ移った。岩井戸の神は石でできていて、大西山の方角を向いていると伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。