西山を向き続ける猿鬼退治の神
どんな伝承か
西山の神に追われた猿鬼は、三つ岩のあたりを抜けて柳田の方へ逃げた。追う神の放った矢が猿鬼の目に当たったので、その場所を当目と呼ぶようになり、流れ出た血が黒かったことから黒川の名が生まれたという。血は五十里の先まで流れたので、イカリという地名になったとも伝える。猿鬼を退けた西山の神はやがて当目に落ち着いて祭られたが、神像を当目の集落の方へ向け直しても、いつのまにか必ず西山の方を向いてしまうという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。