常に地蔵へ初穂を供えていた女中が主人に鼻を切られそうになったとき
どんな伝承か
福井市清川下町の鼻欠地蔵。日頃から地蔵様に初穂を欠かさず供えていた女中が、主人に鼻を切られたとき、地蔵がその身代わりになった。それでこの地蔵は今も鼻が欠けているのだと伝えられている。信心する者の受ける難を代わって引き受ける、身代わり地蔵の型の伝承で、欠けた鼻が、その身代わりの証として語り継がれているのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。