筒川島子の蓬萊山仙界体験と三百年のズレ
どんな伝承か
丹後国風土記に伝わる水の江の浦島の子の話では、雄略天皇の時代、与謝郡の筒川島子が五色の亀を釣ると、それは天上の仙の家の人と名乗る美女に変わり、蓬萊山の仙都へと案内した。夫婦となり三年ほど楽しく暮らして故郷へ戻ると、実に三百年の歳月が経っていた。土産に貰った玉箱を開けると若い肉体はたちまち衰えてしまったという。仙界と人間界とで時間の流れ方が異なるという神仙思想の典型例として紹介される。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
異界巡礼(小松和彦・1990年代~2000年代推定)