豊橋の東海道を走る大男
どんな伝承か
今から百五十年ほど前、三州豊橋の町で、深夜に素裸ではだしの大男が東海道を東へ向かって走るのを見た者があったという。その速さは尋常でなく、朝日が昇るころにはもう浜名湖の向こうまで行き着いていた。水中に飛び込んで魚を捕らえ、生のまま食べているのを見て、人々は初めてそれが怪物であることを知ったと、豊橋の人物が著した『中古著聞集』という書物に記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。