峯山さゝはやしの瓢箪練り
どんな伝承か
丹後の峯山附近にある四箇所の神社では、八月二十六日の祭礼に「さゝはやし」と称する儀式が行われていた。「しんほち」(新発意か)と呼ばれる一人が、白帷子に袴、網笠に襷掛けで中啓扇を持ち、長い瓢箪を笹で包んで竹に差し、赤青白の紙でその竹を包む。そして七八人の子供が太鼓を囃す中を、これを持って練り歩いたという。丹後で近代まで行われたこの比佐古の採物は、外形が人に近いので紙の衣を着せ、内部が空洞であるため神霊が宿ると見たものらしい。(丹後中郡風俗問状)
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。