金沢・鏡花小説の淵源と口碑
どんな伝承か
明治四十二年六月七日、金沢に滞在していた記録者のもとへ石川新聞の記者が訪ねてきた。その夜は宿の按摩を呼んで近くに伝わる口碑をいろいろと語らせたところ、泉鏡花の小説の題材となった話の出どころがあることがわかり、その土地の言葉にも少なからず興味を引かれたという。翌朝には早くに知人が訪ねてきて、この地で亡くなった旧友平田徳次郎の話を聞かされ、こうして働くこともつまらなく感じられたと記している。それでもなお、八時半の汽車で七尾へ向かうことにしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第3巻』を全158話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。