内山観音・小五郎の初の在所
どんな伝承か
深田から七八里離れた大野郡三重町の内山も、内山観音の縁起によれば炭焼小五郎の初めの在所であって、炭を焼いていた故跡は程近い神野の山家であったと伝える。しかもその焼いた炭をどうしたかということには考え及ばず、例の朝日さし夕日輝く云々の歌などによって、長者の財宝を埋めた地を見付けようと、そこらを掘り返した人が幾らもあった。明治の少し前にもこの内山で、金の蒲鉾形の物を多数発掘したことがあったという。それを買い取って外国人に売り、後に発覚して獄に投ぜられ、維新の大赦で出牢を許された人もあったと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。