姫見獄と金銅鉱の試掘
どんな伝承か
炭焼で家を富ませた長者小五郎には都に召された愛娘があり、その船を遠く見送って別れを惜しんだという姫見獄から、この深田の村近くまでが現に金銅鉱の試掘地として登録されている。かつて臼杵の警察署長で後に大分銀行の支配人となった人物が、この伝説を思いついて出願したのが始まりだが、今では大阪の人がこれを買い取って権利を持っているという。臼杵の城下に近い深田の里には小五郎が炭を焼いたという竈の跡があり、岩の崩れの間から炭の屑が今も無数に出るとされる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。