奄美大島ワダガナシの出現
どんな伝承か
『南島雑話補遺』には、奄美大島に地を曳くほど巨大な陰嚢をぶら下げて出現するという海神ワダガナシの記述がある。毎年二月四日に迎え祭られるナルコ神とは別の神とされ、海を対象とした初期信仰に隠微な男女関係が絡みついていた痕跡の一つとみられている。沖縄の袋中大徳の神道記にも、長さ一丈ほどで縄を肩に掛けたヲウチキウという海神が那覇の町に現れたとの記録がある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。