黒崎祇園の飾り山笠と疫神のお籠り
どんな伝承か
黒崎の祇園祭では御神幸のほかに、区内で人形を飾った山笠が三基つくられて大いににぎわった。放生会には神楽や奉納相撲、うそ替えなどもあったが、太平洋戦争のあとは絶えている。費用は年ごとの計画で各町会に割り振られ、氏子総代が年末に伊勢神宮や岡田神社の大麻を配って集めて回る。供え物は酒、餅、米、塩に農産物と海産物で、岡田神社の秋の大祭には農家に頼んで作らせた新米を供える。新米だけは総代に少しずつ分けられ、残りは宮司が納める。お籠りは、苗代籠りと田植え籠りが農家の減少で昭和の初めに絶え、疫神様のお籠りだけがいまも続いている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。