火難を封じる木下の椋の木まつり
どんな伝承か
北九州市小倉南区東谷の木下では、二月と七月と十二月の二十日に椋の木まつりが今も営まれる。椋の木の神様と呼ばれる火難封じの祭りである。樹齢千年を超すとみられるムクの木の根元に空洞があり、その前の石祠に神は祀られている。当番は地区を三組に分けて順に回し、当日は男が注連縄を張り、女がご馳走を調える。夕方には天台宗玄清派の僧が座元の家へ来て、御幣を切り、座頭琵琶を奏でながら経をあげて神を勧請する。直会ののちは文引きに興じ、夜ふけにアズキ粥が出て雑魚寝で明かした。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。