倭寇の祝いに始まる田野浦の提燈山
どんな伝承か
北九州市門司区の田野浦に伝わる提燈山には、二つの起こりが語られる。ひとつは、倭寇が戦の勝ちを祝って提燈を振りかざし町を練り歩いたのが初めというもの。もうひとつは、北前船でにぎわった二〇〇年ほど前、入港した船乗りから各地の祭りの話を聞き、祇園祭をいっそう盛り上げようとして始めたというものである。山は五段重ねで提燈の付いた部分が回るのを特徴とし、大正五年ごろ一度は途絶えた。昭和三十年に保存会が形を縮めて再興し、いまは毎年五月の門司みなと祭りに加わっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。