小森江の子安観音
どんな伝承か
門司区小森江の羽山二丁目五に、聖観音菩薩、すなわち十一面子安観音をまつるお堂がある。以前は観音町、今の羽山一丁目五にあったが、戦時中の強制疎開で現在地へ移された。住居表示の変更で町名は無くなったが、堂のあった所から観音町の名が残されていた。この観音の起こりは、南北朝時代、足利尊氏の子直冬が戦勝祈願のため、僧恵心の作という延暦寺の持念仏を本尊として小森江に安置したことに由来するという。子宝が欲しい人は底のある袋を、欲しくない人は底の無い袋をあげると効果てきめんだといって、参る人が多かった。毎月十七日に祭りをしている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。