衣の紐が流れ着いた紐島
どんな伝承か
品川区の海辺には、かつて紐島と呼ばれる島があったという。日本武尊が走水の海を渡ろうとしたとき、弟橘媛は海に身を投げて波を鎮めた。そのさい媛の衣についていた紐が、この島の岸へ流れ着いたと伝える。『近世の品川民俗編』に見える話で、同じ品川の寄木明神の縁起とも重なる。
原典より
品川区の海辺に、紐島というのがあった。—— 武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・昭和51年(1976)刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・昭和51年(1976)刊)
大島建彦・渡辺千佳子『武蔵の伝説』(角川書店「日本の伝説」シリーズ・昭和51年=1976刊)を全799話・伝説単位で収録(巻頭「はじめに」は除く)。旧国「武蔵」=東京都・埼玉県および神奈川県の一部(川崎・横浜など)にまたがる伝説を、木/石・岩/水/塚/坂・峠・山/祠堂/家・村/祭礼・行事 の八部門に分類して集成する(内訳 東京都371・埼玉県353・神奈川県75話)。