茶釜つるし
どんな伝承か
昔、藤井小学校の前あたりに大きな栗の木があり、そのあたりには丈なす葦などが生い茂って、見るからに不気味な古池が青黒い水をたたえていた。ここは夜になると「茶釜つるし」という化物が出るといって、村人はこわがり、暗くなると人通りが絶えたという。茶釜つるしとは、茶釜を首につるして、ゴアン、ゴアンと異様な音を立てる怪物だといわれた。なお、穴山町伊藤窪のある竹藪には「茶釜ころがし」が住んでいたという伝えもあるという。
原典より
昔藤井小学校前あたりに、大きな栗の木があって、そこには、丈なす葦など生え茂って、見るからに不気味の古池が、青黒い水をたたえていた。—— 韮崎市の民話伝説(昭和四十二年(1967)刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
韮崎市の民話伝説(昭和四十二年(1967)刊)
山梨県韮崎市(穴山・穂坂・清哲・神山・大草・藤井・竜岡・中田・円野ほか各町)に伝わる伝説・民話を、木/石/水/塚/坂・峠/山/谷・沢/屋敷跡・城址/祠堂/その他 の各部門に分類して集成する。武田信玄・勝頼ら甲斐武田氏や新府城にまつわる伝承、日本武尊・源為朝・弘法大師の旧跡、御神木や霊石・霊池の怪異、稲荷・地蔵・観音の霊験、狐狸むじな・河童・鬼の昔話など、韮崎の地に根ざした怪異・霊験・由来譚を地区つきで網羅する。