三十三年目に帰った父とカジマヤー
どんな伝承か
六十七歳ほどの年に家を出たまま行方が知れなくなった男がいた。歳月は流れ、家を離れて三十三年目に当たるというので、家族がスーコーすなわち焼香の支度を整えていたところ、死んだものと思われていた当人がカジャヤーを手に庭先へ姿を見せたという。一同は喜び、焼香に用いるはずだった料理でそのまま帰宅の祝いをした。その日が九月九日であったことから、カジマヤーの祝いが始まったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。