大根川
どんな伝承か
熊本県上益城郡矢部町の猿渡の中山部落に、ある時弘法大師が通りかかり、一軒の家でお茶を所望した。すると老婆は長い時間をかけて遠方まで水を汲みに行き、茶をわかして差し出した。この部落に井戸がないことを知った大師は、老婆の親切に深く心を打たれ、地面に杖を立てて「この下を掘るように」と言い残して立ち去った。言われた通りに掘ってみると、その場所から清らかな水が湧き出したという伝説が残る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第14巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全75話(熊本・宮崎・鹿児島=南九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。